デノン Denon
CDプレーヤー プレミアムシルバー DCD-2500NE-SP [ハイレゾ対応 /スーパーオーディオCD対応]
DCD2500NESP
メカニズム、デジタル回路、アナログ回路のすべてを刷新ディスク再生能力を極限まで引き上げたSACD/CDプレーヤー
通常価格 ¥174,000(税別)
JAN:4951035056974
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◆Advanced UHC-MOSシングルプッシュプル回路
◆ハイゲインアンプ・コンストラクション
◆高速熱帰還回路
◆DCアンプ回路
◆強力な電源回路
◆ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション
◆DSD 11.2 MHz、PCM 384 kHz / 32bit対応USB-DAC
◆PCノイズを排除するデジタルアイソレーター
◆アナログモード
◆Advanced AL32 Processing Plus
「DCD-2500NE」は、デノンの新ミドルクラスHi-Fiコンポーネント「2500NEシリーズ」のSACDプレーヤー。あえてデジタル入力を省略して、ディスク再生に特化して音質を突き詰める方向に転換、ハイレゾ音源にはデータディスクの再生で対応する。
音質改善にはクロック回路の見直しが大きく貢献。DACに近い位置に超低位相雑音素子を配置して精度を高める「DACマスタークロックデザイン」を採用している。
本機で聴くCDの再生音は、記憶しているDCD-1650REの音よりも音色のパレットが大きく、エモーショナルな表現領域に一歩踏み込んだ印象を受ける。エルガーのチェロ協奏曲はガベッタの独奏チェロが低音でふくらみすぎず、低音から高音まで原寸大のリアルな音像が浮かぶ。艶やかさをたたえた中高域の音が特に美しいが、楽器が隅々まで鳴り切ったときの低音の朗々とした響きも聴きどころで、分厚いオーケストラに埋もれることなく、テンションに緩みがない。良い意味で緊張感が高く、音像が広がりすぎない良さがある。
SACDの再生音にも期待が募る。ヤノフスキ指揮ベルリン放送響のワーグナー『ヴァルキューレ』を聴くと、猛然と動き回る低弦に切迫感があり、劇的な緊張感が一気に高まる。この録音のマスターがPCM録音ということもあり、細部まで克明に描写する解像感が際立っているが、それに加えてピアニシモからフォルテシモに至る強弱の起伏がうねるような動きを引き出し、聴き手を音の渦で巻き込んでいく。ライヴ録音ならではの高揚感や緊張感が弱まらず、ダイレクトに伝わってくるからこそ、ここまでのテンションが維持できるのだろう。SACDは演奏現場の臨場感を伝えるポテンシャルがCDよりもはるかに高いが、プレーヤーがそれをどこまで引き出せるかは製品ごとに違いがある。DCD-2500NEの再生音は前作以上に臨場感が豊かで、ライヴの迫真を引き出す力が強い。
文:山之内 正
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。