デジタル簡易無線機 周波数拡大

デジタル簡易無線機(登録局)は利用者と急激な需要増加により、チャンネル不足や混信の問題となっておりました。
この問題を解決するため、デジタル簡易無線機(登録局)の増波が2023年6月に施工されて、周波数が拡大しました。

アナログ簡易無線機の使用期限は2024年11月30日までとなっており、12月1日以降は廃止されます。
この機会にデジタル簡易無線機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、気軽に導入できる特定小電力トランシーバーのお取扱いもございます。

デジタル簡易無線機(登録局)の背景・登録局の増波について

登録局は30chから52ch増波され、82chになりました。
※上空利用は10ch増波で計15chでの運用

登録局は個人単位や趣味としての利用もできることから、幅広い分野で使われており、チャンネルがひっ迫し、都市部や臨海などの一部の地域では送信不能が起こり、無線機が使用できなくなる事例が発生しておりました。
今回の増波でチャンネルが増えるため、混信や送信不能のリスクが軽減されます。

デジタル簡易無線機(登録局)と特定小電力トランシーバーの違いについて

デジタル簡易無線(登録局)特定小電力トランシーバー
免許申請必要(資格不要)不要
送信出力1W/5W0.1W
通話距離(建物が林立する市街地)約0.5〜1km約100〜200m
通話距離(見通しの良い郊外)約1〜4km(携帯型同士)約500m〜1km(携帯型同士)
利用料金年額400円/台なし
メリット通話距離が長い、災害に強い資格不要、価格が安い
デメリット電波利用料必要、登録申請必要通話距離が短い

デジタル簡易無線機(登録局)

広いエリアでのコミュニケーションが必要であればデジタル簡易無線機(登録局)をご検討ください。
種類によって電波を飛ばす強さが異なりますが、1〜数km程度の距離であればほとんどのデジタル簡易無線機(登録局)で通信できます。
但し、強力な電波を出す無線機となりますので、ご使用になる前に登録申請が必要になります。

point!
  • 資格不要
  • 広い範囲におすすめ
  • 82ch + 15ch(上空用受信専用)

ケンウッド デジタル簡易無線機(登録局) オプション品

八重洲無線 デジタル簡易無線機(登録局) オプション品

特定小電力トランシーバー

最も手軽で、数百メートル程度の範囲をカバーする無線機のジャンルが特定小電力トランシーバーです。
通信距離が短いかわりに、面倒な手続きや免許も必要とせず、購入されてからすぐにお使いできます。
また、通話エリアを約2倍に拡大できる中継器もあります。(対象機種のみ)

point!
  • 免許・資格不要
  • 初期導入におすすめ

特定小電力トランシーバー用 中継器

ケンウッド 特定小電力トランシーバー用 オプション品

八重洲無線 特定小電力トランシーバー用 オプション品

2024年12月1日以降
アナログ無線機は使えなくなります

2021年の電波法改正により、350MHz帯及び400MHz帯のアナログ簡易無線機の使用期限は2024年11月30日と定められました。
2024年12月1日以降もこの周波数帯で簡易無線機を利用するには、デジタル簡易無線機への買い換えなどが必要となります。
なお、150MHz帯のアナログ簡易無線機は継続して使用が可能です。
2021年9月1日以降は、アナログ簡易無線機の免許は再免許の取得に限り認められており、新規での取得はすでにできなくなっています。

種類2024年12月1日以降
アナログ簡易無線機(350MHz帯)

使用不可

アナログ無線機(400MHz帯)

使用不可

アナログ無線機(150MHz帯)

使用可能(再免許の取得に限る)

デジタル無線機

使用可能

特定小電力トランシーバー(旧スプリアス規格)

使用可能(使用期限は当分の間延長)

特定小電力トランシーバー(新スプリアス規格)

使用可能

登録申請について、詳しくはメーカーWEBサイトをご参照ください