全てのレコードリスナーに向けた、軽質量な楕円針のMM型カートリッジ
通常価格 ¥8,800(税別)
JAN:5705796010022
発売日 2023/07/27
お取り寄せ
「ご注文時の状況によりお届けまでに平常時よりも長い期間を要する場合がございます。お急ぎの場合は営業担当者へお問い合わせください。」
独特なデザイン形状をもつオルトフォンのOMシリーズは、1979年に発表されたヘッドシェル一体型のConcordeシリーズ、またヘッドシェルに取付可能なLMシリーズをその源流としています。
これらの製品は、当時多くのカートリッジメーカーが熱心に取り組んでいた軽質量(ローマス)・軽針圧化の流れの中で誕生したもので、中でも本体自重2.6gという超軽量ボディを実現したLMシリーズはその決定打となりました。同時期に軽質量といわれていた製品の多くは自重5g程度であったため、LMシリーズは当時の「ローマス」の理想を具現化させたカートリッジであるともいえます。
その後、MC型の軽質量モデルMC200 Universalの開発を契機として誕生したOMシリーズのハウジングは、LMシリーズよりもさらに軽量な自重2.5gのボディに、挿抜可能な2.5gの真鍮製エクストラ・ウェイト(後述)を取り付けることでカートリッジ自重を5gとし、軽質量なカートリッジ専用ではないトーンアームへの汎用性にも配慮しています。
このようなローマス・カートリッジの系譜を最も色濃く受け継いだMM型カートリッジのOM 5シリーズは、「Super」の名を冠したSuper OM 5E(楕円針)を筆頭とし、シリーズ内では同モデルにのみコスト度外視のハイグレードなハウジング素材や磁気回路を用いています。
その一方で、基本的な設計思想を通底させることで性能を保持しつつ、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルのOM 5E(楕円針)、OM 5S(丸針)とあわせて3モデルのラインナップを構成しています。
本シリーズは、Hi-Fiを志向するオーディオファイルの皆様はもちろん、ヴァイナル・レコードを愛してやまないレコードリスナーの皆様が音楽だけに没入するためのカートリッジとしても最適なパフォーマンスを誇ります。
OM 5Eの特徴
本機の出力電圧は4mVで、スタイラスチップには接合式楕円針を用いています。
丸針モデルのOM 5Sと比較するとレコード盤の音溝表面に刻まれた凹凸状の音声信号をより細かくピックアップ(拾い上げ)することを可能とし、高音域の再生能力向上と歪みの低減を実現しています。そのため、丸針モデルのOM 5Sに比べワイドレンジでクリアな音色となる傾向にあります。
●出力電圧 (1kHz, 5cm/sec.): 4mV
●チャンネルバランス (1kHz): 2.0dB
●チャンネルセパレーション (1kHz): 22dB
●チャンネルセパレーション (15kHz): 15dB
●周波数特性 (20Hz-20,000Hz): +/-3dB
●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下): 60μm
●水平コンプライアンス: 20μm/mN
●スタイラスタイプ: Elliptical
●スタイラスチップ半径: r/R 8/18μm
●カンチレバー素材: アルミニウム
●適正針圧: 1.75g
●針圧範囲: 1.5-2.0g
●トラッキング角度: 20°
●内部インピーダンス: 750Ω
●内部インダクタンス: 450mH
●推奨負荷インピーダンス: 47kΩ
●推奨負荷容量値: 200-500pF
●自重: 5g
●対応交換針:Stylus 5S / Stylus 5E