FutureNet NXR-350/CはギガビットVPNルータFutureNet NXRシリーズの中〜大規模拠点、および小〜中規模センター向けの新機種です。
通常価格 ¥168,010(税別)
FutureNet NXR-350/CはギガビットVPNルータFutureNet NXRシリーズの中〜大規模拠点、および小〜中規模センター向けの新機種です。CPUにデュアルコアの高性能ネットワークプロセッサを採用し、スループットを大幅に向上させています。5つのギガビットイーサネットポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)を備え、LAN用の1つは4ポートスイッチングHUBとなっています。IPフォワーディング性能は最大約1.9Gbps(1514バイト/パケット、双方向時)を実現し、高いスループットと安定性を提供します。
また、3.5Gデータ通信カードに利用できるモバイル通信用ポート(USB 2.0)を備えており、FTTHサービスの他、各種3.5G回線(FOMA、au、ソフトバンク、イーモバイル等)にも対応できます。
FutureNet NXR-350/Cでは、CenturySystemsが企業向けVPNルータ分野で培ってきた高度な機能をすべて搭載しています。VPN機能としてIPsecやGRE、L2TPv3をサポートしており、有線やモバイルデータ通信を利用したVPNネットワークが実現できます。さらにBGP-4、OSPF等のルーティングプロトコルや、VRRP等をサポートし、2つの有線もしくは有線とモバイル通信による回線二重化や、ネットワーク経路、装置の二重化を実現できます。
■5つの独立したイーサネットポート
FutureNet NXR-350/Cは5つのギガビットイーサネットポートを搭載しています。例えばインターネット接続用を有線2本で冗長化し、併用する閉域網接続も有線2本で冗長化するといった構成が可能です。柔軟なフィルタ設定と組み合わせて幅広いネットワーク構成に対応できます。
ギガビットイーサネットポートは最大約987Mbps(片方向)/約1.9Gbps(双方向)(※1)の転送性能を持ちます。また、VPN利用時にもIPsecの場合で最大約487Mbps(※2)、L2TPv3で最大約962Mbps(※3)の高性能を発揮します。
※1 フレームサイズ 1518byteでのIXIAによるIP Forwarding性能測定結果。
※2 フレームサイズ 1424byte、暗号化方式Group2-AES128-shas1(phase1&2共通)、片方向でのIXIAによる測定結果。
※3 フレームサイズ 1480byte、片方向でのIXIAによる測定結果。
■4ポートスイッチングハブを搭載
FutureNet NXR-350/Cは5つのギガビットイーサネットポートのうち1つがギガビット対応の4ポートスイッチングハブです。ハブポートはタグVLAN(IEEE802.1Q)、ポートVLAN(予定)およびマルチプルVLAN(予定)に対応します。
■IPsecとL2TPに対応した高度なVPN機能
FutureNet NXR-350/Cはレイヤ3のVPNとしてIPsecを提供します。レイヤ2のVPNとしてL2TPv3機能、L2TPv2機能を提供します。
L2TPv3は、IP網上でブロードキャストやマルチキャストあるいはIEEE802.1Q TAG VLANを透過したいときに利用します。L2TPv3を利用すると、各拠点配下のネットワークを同一のレイヤ2セグメントとして扱えるため、ネットワーク設計や運用管理の負担が大幅に削減できます。L2TPv3機能には暗号化機能はありませんが、本装置のIPsec機能と組み合わせることでレイヤ2トンネルを暗号化できます。 L2TPv2はiPhoneやAndroidのスマートフォンとのVPN接続に利用できます。
■安定した通信環境を実現
FutureNet NXR-350/Cはネットワーク接続については、PPPoEキープアライブ機能による回線の維持や、複数の回線を利用したバックアップ(二重化)が可能です。IPのレベルではVRRPやOSPF、BGP-4、フローティングスタティックによる冗長化をサポートしています。また、VPNについてはIPsec DPD機能によるIPsec接続の維持や、IPsecの二重化、L2TPv3のセッション二重化が可能です。運用条件に合わせてこれらの機能を組み合わせることで、低いコストでネットワークのダウンタイムを最小化できます。
■優れた運用管理機能
FutureNet NXR-350/Cは企業での利用に求められる高い運用性を備えます。コマンドラインでの効率的な設定に加え、WEB画面による簡易設定機能もサポートしています。サンプル設定の取り込みや、設定のバックアップ/リカバリーも簡単におこなえます。
■障害の防止・対応策としてpingやtraceroute、パケットキャプチャなどの診断機能、SNMPやSYSLOGによるログ収集や、電子メールによるログ送信ができます。USBメモリを利用すれば大容量のログの保存や、設定情報の差し替え、ファームウェアの更新が簡単におこなえます。設定情報とファームウェアについては本体内のメモリに複数保持できます。設定変更の際などに、万一不具合があってもすぐに以前の状態に戻して運用を継続できます。