不老の血に呪われた白い肌！蝙蝠の羽音が魔性を呼ぶ！処女の生血を吸う黒い怪物！

清純派池内淳子が吸血魔を演じ、話題となった異色怪奇映画。美貌のヒロインが陰陽師により怪物と化し、
絶望へと追いやった友人に復讐する。娯楽作の演出に定評のある並木鏡太郎が監督した、“新東宝映画”な一作。

舞踊学佼に通う白井藤子は、膨大な負債を抱える落ちぶれた旧家の娘。
彼女の才能と美貌は、友人である喜代子、英子、里枝らから羨望と共に嫉妬の対象ともなっていた。
そして里枝、英子のそれぞれの恋人が藤子へ好意をもってしまい、喜代子に決まっていた映画のヒロイン役が
藤子に変更となったことを契機に、彼女たちの嫉妬が殺意へと変貌する。
ピクニックの途中、彼女を憎む三人は藤子を崖から突き落とすのだった。
一命はとりとめたが重傷を負い、顔面の骨折により女優の道は断たれてしまう。
出演料という負債を返済する唯一の希望を断たれ、母は遂に自殺してしまう。
藤子は母が残した血族の証である手鏡を手に、唯一血の繋がった曽祖母を山奥に尋ね、
平安の昔から朝廷に仕えてきた陰陽師の末裔だったことを知る。曽祖母は藤子に復讐を迫り、
藤子の身体に恐ろしい呪文をかけるのだった。時が過ぎ、東京であるコンテストが開かれる。
そこには映画スターとなった喜代子、人気モデルとなった英子の姿があった。
二人は最後に登壇した影山小夜子と名乗る出場者が、藤子と瓜二つであることに驚く。

【特典映像】
オリジナル劇場予告編