曇りのない重低音でハイレゾ音源の全てを描き出すシリーズ最上位モデル
通常価格 ¥13,646(税別)
JAN:4961310144142
発売日 2018/05/18
在庫あり
■曇りのない重低音を再生する過渡特性に優れたφ11mm SOLID BASS HDドライバー
■極まる高解像度再生でハイレゾ音源を鮮明に再現
■不要な共振を低減する切削無垢アルミニウムエンクロージャー採用
■L/Rch独立のスタッカード撚り線コードでクロストークの少ない信号伝送
■ノイズへの耐性とメンテナンス性に優れたオーディオ専用設計の着脱式コネクター(A2DC*)を採用
「ATH-CKS1100X」は、オーディオテクニカのイヤホンのラインナップの中でも、特に強い音作りの面でのキャラ立ちを与えられている「SOLID BASS」シリーズの有線タイプにおけるハイエンド機。
先代「ATH-CKS1100」に「X」を付け加えた型番からはバージョンアップ機のような印象を受けるかもしれないが、その内容は思い切ったフルモデルチェンジだ。その狙いは、同シリーズらしい重低音+高解像度はそのままに、よりコンパクトでフィット感にも優れたイヤホンへの進化を実現することだ。
ドライバーの口径は大型ではあるがこれまでよりやや小さくなり、その数も1基だ。独特のベントシステムも非搭載。一方で従来機よりも大幅な小型化を実現して、装着感も向上させた。しかしそれでいてそのサウンドは、紛れもなくSOLID BASSだ。
今回、生産完了となった従来機ATH-CKS1100と比較しながら本機の音質をチェックした。
まず一聴して感じるのは、従来機と比べて高域は綺麗に伸ばしていること。低域に対して高域が不自然に鋭く目立つようなことがなく、すっと整った印象だ。低域は沈みの深さだけをとれば従来機だが、本機は中域寄りの音の太さまで再現。女性ボーカルのしなやかさやロックやポップスの音域でのベースの迫力なら本機、クラブ系のディープなベースのまとめ方では従来機に優位を感じる。
どちらもSOLID BASSサウンドであり、どちらもハイエンドクオリティ。それを共通の基盤とした上で、それぞれ異なる個性も備えていると理解してほしい。
リケーブル端子は引き続きA2DCなので、Bluetoothアダプターケーブル「AT-WLA1」を含め、これまでのオプションケーブルも利用可能。A2DC端子は耐久性にも自信ありとのことなので、ワイヤレスとワイヤードの頻繁な使い分けにも安心感がある。
「SOLID BASS」のサウンドコンセプトはそのままに、シンプルかつコンパクトに生まれ変わったATH-CKS1100X。従来機のように低域再現に特化した技術を用いるのではなく、ドライバーの刷新やアコースティックなチューニングの追い込みなどによって基礎性能を向上させることで、SOLID BASS最上位機に相応しい重低音と高解像度を両立させたモデルだ。その提案性と実力をその耳で確かめてみてほしい。
文:高橋 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。