デノン Denon
ブックシェルフスピーカー 木目 SC-A37M [ハイレゾ対応 /1本(2本注文のみ受付)]
SCA37M
天然木突き板セミグロス・フィニッシュ、ハイレゾ対応
通常価格 ¥14,028(税別)
※こちらの商品は1本での販売です。2本ずつでのご注文をお願いいたします。
■奥行きを抑えたセンタースピーカーとブックシェルフスピーカー
■ハイレゾ対応
■艶やかな音声を再生するソフトドームツィーター
■広い帯域に渡って正確なピストンモーションを実現するD.D.L.コーン・ウーハーユニット初めて「ホームシアター」を導入しようとする入門者にとって、どの製品を組み合わせるかを考えるのは難しいものだ。こういった場合に有力な候補となるのが、拡張性のあるラインナップを揃えるAVメーカーのシリーズ製品だ。中でも特に注目したいのが、デノンの「37シリーズ」である。理由は何よりまずその音の良さであり、仕上げコストパフォーマンスの高さだ。そして、サラウンドやドルビーアトモスを構築できるラインナップを揃えているる。
SC-A37は密閉型で、主にサラウンドにおけるリア用途を想定。カラーは2色を用意する。技術面では、ウーファーユニットには、異なる素材を組み合わせることで広帯域にわたり正確なピストンモーションを実現するD.D.L.技術を採用。ハイレゾロゴも取得する。
サラウンド視聴では本機をリアスピーカーに用い、同じ37シリーズと組み合わせた。筆者のお気に入りで音質チェックのリファレンスにしている映画BD『シカゴ』は、しなやかなウォームなトーンで、映画らしいサウンド表現に好感が持てる。スピーカー間の音色が統一されているのは明らかで、効果音の定位や移動感はとてもスムーズ。各スピーカー同士の音の繋がりも良く、空間の広がりもナチュラルに描写する。
リアチャンネルに割り当てられたブラス系の楽器の音も繊細かつ艶やかで、各スピーカーが“ハイレゾ対応”していることにも納得。アクセントとして、華やいだ雰囲気を盛り上げてくれる。ホールの密度感や活気までもが感じ取れ、観客席に居るような感覚に陥る。
また実験的に、SC-A37をスピーカースタンドに乗せてステレオ再生してみた。これが意外や意外。輪郭のしっかりした、クリアで正確な低域が楽しめる。試聴の後に気づいたが、SC-A37は密閉型であり、D.D.L.の効用も大きそうだ。
全体として音像サイズ、定位感、左右の広がり(ステレオ感)も精密で、日本スピーカーらしい几帳面な音作り。大音量でなければ充分に楽しめるので、サブシステムのメインスピーカーとして利用するのも面白そうだ。
2chから7.1ch、ドルビーアトモスまで発展も可能な37シリーズ。コンパクト設計による導入のしやす、ホームシアターに相応しい外観と音質性能、そしてコストパフォーマンスを高い次元で両立する。入門者はもちろん、かつてオーディオに興じた方々の再開にもピッタリだ。
文:鴻池賢三
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。