ロシア映画の巨匠で世界映画史に名を遺す鬼才、アレクセイ・ゲルマン。その監督作（共同監督作を含む）すべてを収録したDVD-BOX完全版！【ストーリー】『七番目の道づれ』（1967）1918年、ロシア革命直後のペトログラード（現在のサンクトペテルブルグ）、元・帝政ロシア軍の高官アダーモフ歴史のうねりに翻弄され、革命軍に身を投じ戦地へと赴く…。『道中の点検』（1971）第2次世界大戦中、ドイツ軍占領地で活動するソ連のパルチザン部隊に、敵に寝返った過去を持つ男が現れた。疑惑にさらされた男に、敵の軍用列車奪取の命令が下る…。『戦争のない20日間』（1977）疎開地タシケントを休暇で訪れる従軍記者の男。戦友の死、妻との離婚、ひと時の恋愛…。『わが友イワン・ラプシン』（1984）30年代半ばの架空の小都市を舞台に展開する、殺人鬼を追う刑事の物語。『フルスタリョフ、車を！』（1998）反ユダヤ主義が台頭する1953年のロシア。その異様なる混迷を、ソ連時代に当局によって活動を妨げられてきたゲルマンが、ポリフォニックかつ祝祭的に描きだす。カンヌ国際映画祭に正式出品され、審査委員長のM・スコセッシが「何が何だかわからないが、すごいパワーだ」と評したとされる圧倒的な力に満ちた作品。『神々のたそがれ』（2013）舞台は、とある惑星の都市アルカナル。地球から800年ほど遅れ、中世ルネッサンス期を迎えているかのようなこの地に、地球から科学者・歴史家らの調査団が派遣された。しかし彼らが目にしたのは、権力を持った商人たちによる圧政、殺戮、知的財産の抹殺であり、20年が経過しても文化発展の兆しは全く見られない。地球人の1人、ドン・ルマータは、知識と力を持って現れた神のごとき存在として惑星の人々から崇められていた。だが、政治に介入することは許されず、ただただ権力者たちによって繰り広げられる蛮行を傍観するのみであった…。