オーディオテクニカ audio-technica
VM型(デュアルムービングマグネット)ステレオカートリッジ VM540ML
VM540ML
針先の曲率半径が不変の無垢マイクロリニア針を採用し、低歪みを実現
通常価格 ¥33,000(税別)
JAN:4961310137564 
発売日 2016/12/09 
通常4〜7営業日以内にお届け 

 数量

■無垢マイクロリニア針を搭載したスタンダードモデル

■軽量化を図るアルミニウムテーパーパイプカンチレバー

■発電効率を高めるパラトロイダルコイル

■クロストークを改善するセンターシールドプレート

■高剛性樹脂ハウジング


オーディオテクニカがVMカートリッジを全面刷新。本記事では、スタンダード〜ミドルの価格の製品がそろう「500シリーズ」を野村ケンジ氏がレビュー。初心者からマニアまで満足させるコストパフォーマンスの高いカートリッジ群をレポートする。

今回の刷新でもっともユニークなのは、ラインナップ全モデルで針とハウジング(ボディ)に互換性があり、針交換が行えるということだ。ハウジング部分が500シリーズは高剛性樹脂製で共通化されているため、シリーズ内の各モデルで異なるのは針の部分のみということになる。要は針を付け替えたり、交換したりすることが可能になるということだ。また、針だけの別売も行われる。

価格が下の順から、「VM510CB」は接合丸針、「VM520EB」は接合楕円針、「VM530EN」が無垢楕円針、「VM540ML」が無垢マイクロリニア針を装着する。高性能パラトロイダルコイルを採用した点は上位機と同様だ。カンチレバーは、VM540MLのみアルミニウムテーパーカンチレバー、そのほかのモデルはアルミニウムカンチレバーを採用する。

針交換ができるこの機構を活用すれば、まずはVM520EBを購入して楽しみ、後から交換針「VMN40ML」を追加購入してVM540MLと同じサウンドも楽しむ…というようなことができるようになる。

最後に500シリーズの最上位となる、無垢マイクロリニア針を搭載した「VM540ML」を試聴した。いやはや、これでMM型相当の出力が得られているのかと驚くくらい、緻密で繊細な表現を持つサウンド。高域はしっかりと伸びる一方で、全く尖っておらずとことん心地よく、美しさに満ちている。

またノイズ感が少なく、細やかなニュアンスまでしっかりと届けてくれるのもポイント。おかげで、スティングは最高の演奏を聴かせてくれる。サックスは情緒的かつ感情的で、ピアノの響きもかなりの美音になる。その分、パワフルさについてはVM530ENに一歩譲るところがある。しかし、ここまでのきめ細やかな音表現はそれだけで魅力的だ。特にクラシックや静かな歌い方のヴォーカルものなどととても相性が良く、今回試聴した500シリーズの4モデルの中でも1番、音楽にのめり込むことができた。

文:野村ケンジ

※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。

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仕様 ■本体サイズ(H×W×D):17mm× 17 mm× 28 mm ■重量:6g