デノン Denon
イヤホン カナル型 AH-C820BKEM [φ3.5mm ミニプラグ]
AHC820BKEM
圧倒的な低音再生を実現するデュアルエアーコンプレッションドライバーを搭載
通常価格 ¥12,546(税別)
■11.5 mm デュアル・エアーコンプレッション・ドライバー
■2 つのドライバーに直接つながるデュアル・ダイレクトケーブル
■耐久性に優れたハイグレードOFC ケーブル
■アルミ/ABS ハイブリッド防振構造ハウジング
■ドライバー前後の音圧バランスを調整するデュアル・アコースティック・オプティマイザー
■耳にジャストフィットするエルゴノミック・デザイン
■遮音性と装着感に優れるComplyTM 製イヤーピース TX-500
■4サイズのシリコン製イヤーピース(XS/S/M/L)
■簡単に収納できる新開発キャリングケース
「AH-C820」「AH-C720」「AH-C620R」は、デノン初のハイレゾ対応イヤホン。それぞれデノンらしいサウンドを実現するための独自技術を採用する。一方で、各モデルが単なる価格レンジの違いにとどまらない個性を備えることも特徴だ。
ラインナップは、上からAH-C820/AH-C720/AH-C620Rと連なる。いずれもカナル型イヤホンで、親しみやすいデザインに仕上げている。再生周波数帯域の高音域側が40kHzに到達する“ハイレゾ対応”。デノンとしては初のハイレゾイヤホンだ。
AH-C820は、力強い低域が鮮やかに立ち上がる。なめらかな空気の押し出し感と、自然につながる中高音域とのバランスも良い。グルーヴに優しく身を包まれながら、身体の芯に音が染み込んでくるようだ。
上原ひろみの「Wonderland」などは、ややもすれば過度に押し出し感が強調されてしまいがちだが、本機は聴き疲れしない。解像感が高くクリアなのに、粒立ちやフォーカス感ばかりをむやみに前へ出さない。ナチュラルさを重視したチューニングが奏功しているのだろう。
AH-C720は、C820に比べるともう少し低音の切れ味を重視したチューニングに仕上がっている。ボーカルやメロディ楽器の明瞭度も上がり、全体に高域の粒立ちや広がりも強く感じる。解像感が高く、中音域はエネルギーの押し出し感が鮮やかなので、ハイレゾ音源を聴くとその魅力がわかりやすく伝わる。
AH-C620Rは、C720のサウンドを基準として、あとわずかに中音域寄りにぐっと密度を高めたようなチューニング。様々なジャンルの楽曲を楽しく聴かせるオールラウンドプレーヤーだ。原田知世の『September』では、ボーカルの耳あたりが柔らかく、余韻がふわっと肌を撫でるように包みこむ。オーガニックな声の女性ボーカルによくマッチした。
文:山本 敦
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。