紀伊国屋書店 KINOKUNIYA
谷川さん、詩をひとつ作ってください 【DVD】 [DVD]
タニカワサンシヲヒトツツクッテクダサ
戸惑いに立ち向かう日々、手抜きのない仕事、忘れたくない思い出、抗う勇気、強くなければ生きられなかった人生、言葉はそこに溶けている――。
通常価格 ¥3,420(税別)
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発売日 2016/06/25 
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戸惑いに立ち向かう日々、手抜きのない仕事、忘れたくない思い出、
抗う勇気、強くなければ生きられなかった人生、言葉はそこに溶けている――。

本作は、詩人谷川俊太郎が東日本大震災について書いた詩『言葉』を入り口にして、様々な土地で暮らす人々が発するかけがえのない言葉を追い、そこに潜む喜びや悲しみから再び谷川さんの詩が生まれるまでを描いたドキュメンタリーである。
今のこの国では、与えられた言葉、多数派の言葉を使っていれば楽に生きられる。
自分の言葉を探すことは生き難さに繋がるのだ。
しかし映画に登場する人々は、自分の言葉を自分で探し出そうともがき、ときにはそれを呑み込んで無言を貫こうとする。
谷川さんもまたそれらの言葉や無言を受け止め、自分の言葉=詩を探し出そうとする。
多数派の生き易さに迎合しないという意味で、人々も詩人谷川さんも同じ地平にいる。
彼らの潔い生き方と孤独を恐れない覚悟を伝えること、そして彼らの真摯な日常には「自らの言葉」があると伝えることが、本作の目的である。
本作には「そのままの谷川さん」と「詩人谷川俊太郎の役を演じる谷川さん」がいる。
カメラを向けられればどんな人でも“演技”が入ってくるものだが、谷川さんの場合はごく自然に「二人の自分」を演じ分けている。
谷川さんの詩を読むと、思いがけない現実や忘れていた時間といったものに辿り着く。
詩として組み立てられた言葉は、谷川さんの言葉なのだが、同時に読み手の言葉だと感じるときがある。
この不思議な共有感覚は、本作と谷川さんの関係そのもといえる。
本作における谷川さんは「映される側の人」であり、また「映す側の人」でもある。
つまりスタッフとしての谷川さんも存在するのだ。
『詩は読み手によってどのように受け取られても良い』と谷川さんは言う。
同じ意味で、この映画が見る人によってどのように受け止められても構わない。
谷川さんの詩が持つ「境界が溶けていく」感じが、この映画に乗り移ったのかもしれない。

【特典】
■杉本信昭×谷川俊太郎の対談『詩のちから。映画のちから。』

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