はじめて逃げない俺が生まれるんだ。行くんだよ、その先に。
いま、最狂熱量ではみ出し者の大逆走が始まる！

【ストーリー】
戸籍を奪われ底辺でもがく大黒（染谷将太）は、この地獄から抜け出す最後の手段として、裏社会の調達屋、恵比寿（渋川清彦）の財布を奪うが、予期せずハードディスクを発見、中には家出人、ホームレス、破産者など地下な人々の売買用個人情報が詰まっていた。大黒はそれを隠すが、恵比寿にあえなく監禁され、同じく拘束されていた風俗嬢、阿弥（水野絵梨奈）と出会う。二人は何とか脱出しダークサイドに生きる知人、猪神（村上淳）に助けを請うが、闇の追ってに再び監禁されてしまう。そして謎の極悪ギャングのボス千手（綾野剛）による拷問の中で大黒の過去にまつわる宿命の謎が明かされる。もがき苦しんでも抜け出すことができなかった負のループが導いた先で、大黒は自身を束縛する宿命との対決を決意する…。
『狂い咲きサンダーロード』（’80）『爆裂都市/BURST CITY』（’82）など不滅のロック映画を手掛けてきた石井岳龍監督の、『ELECTRIC DRAGON 80000V』（’01）以来、実に14年ぶりとなったロック映画。孤高のバンドbloodthirsty butchersの楽曲と音が全篇で炸裂、現代邦画界を牽引する屈指の豪華キャストがまさかの全力疾走、拷問と殺し合いを展開し、剥き出しの不屈の闘志を怒濤のロックとアクションで描きだす。