デノン Denon
CDプレーヤー プレミアムシルバー DCD-50 [ハイレゾ対応]
DCD50SP
「PMA-50」にベストマッチのCDプレーヤーがデザインシリーズに新登場
通常価格 ¥37,582(税別)
◆スロットインCDメカニズム搭載
縦置き、横置きどちらの向きで設置しても安定して動作する新開発のスロットインCDメカニズムを搭載。
デスクトップなどで使用してもディスクの回転音がリスニングを妨げることがないように、CDスロットを特殊素材でカバーし、回転音の漏れを抑えています。
また、不意の振動による音飛びを防止する「ショックプルーフ」機能も搭載しています。
◆高精度192 kHz / 32 bit 対応D/A コンバーター
音質の重要な要素を占めるD/A コンバーターには、定評のある高精度な192 kHz / 32 bit 対応のD/Aコンバーターを採用しています。
デノン「DCD-50」は、大ヒットモデルとなったDDFA搭載プリメインアンプ「PMA-50」との組み合わせが想定されたCDプレーヤーだ。
サイズは、PMA-50とまるで同じ。PMA-50で目を引いた3ミリ厚のアルミ板もそのまま採用されている。縦置き・横置き両対応の点も同様で、置き方によって、ディスプレイが90度回転するところもPMA-50と同じだ。
デジタル入力を備えたPMA-50とのコンビを想定して作られた製品だから、D/Aコンバーターを内蔵しないCDトランスポートになるのではと予想したが、DCD-50は192kHz/32bit対応DACを搭載。ドライブメカも新開発のスロットインCDメカニズムを採用するなど、PMA-50に劣らぬ力の入れようとなっている。
もちろん同軸/光のデジタル出力も搭載。PMA-50とデジタル接続すれば、PMA-50でAdvanced AL32 Processing処理を行って、CDの16bit信号を32bit精度にアップコンバートおよびアップサンプリングして再生することが可能だ。デジタル変換の過程で失われたアナログ信号の波形を再現することで、CDもより原音に近いクオリティで再生することができるのだ。
さて今回の主役であるDCD-50の音質チェックだが、実際の使用ケースは純正コンビが多いだろうことを想定してPMA-50を組み合わせ、まずは「DCD-50+PMA-50」のシステムトータルで試聴を行った。さらに、このコンビに組み合わせが予想される10万円台のスピーカーシステム3機種を鳴らしてみた。なお、DCD-50とPMA-50は同軸デジタルで接続。試聴は音元出版の試聴室でおこなった。
まずは、DALIの「MENTOR MENUET SE」を組み合わせて試聴した。本機はコンパクトなブックシェルフ型スピーカーで、独自のウッドファイバーコーン・ウーファーと、軽量化およびマグネット強化で駆動力をアップさせたソフトドームトゥイーターの2ウェイ構成だ。
ニューヨーク・スタインウェイのヴィンテージを弾いたショパンから聴き始めるが、このCDがこんなにも軽やかに鳴るのは珍しい。一方で楽器固有の音色は正確に再生される。下から上まで音色が統一されているのも好印象だ。生半可な装置では聞こえにくいピアニストのひそやかな嗚咽が聞こえるあたりも嬉しい。
ヴァイオリンは、やや太めにゆったりと鳴る。もっと神経質に鳴ることの多いCDだが、美音とたっぷりした間接音が迫る。それでいて、フォーカスが甘くなることはない。このあたりはPMA-50のAL32 Processningによるところも大きいだろう。フルオケはよい意味での艶消し。この渋さと味わい深さは貴重だ。ジャズ・ベースも軽やかかつ豪快だが、それでいて味は濃い。サックスは中重量級。トランペットやソプラノサックスの高音が伸びきるのも快感! 女性ヴォーカルは声が伸びやかで、まとまりの良さも特筆ものだった。
文:村井裕弥
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。