パレスチナ人とイスラエル人の監督が共同で作り上げた、観る者の胸を打つドキュメンタリー！！

【ストーリー】
パレスチナの民衆抵抗運動の中心地ビリン村で農業を営んでいたイマード・ブルナートは、四男ジブリールの誕生を機にカメラを手に入れた。
息子の成長する姿と共に友人たちの抵抗運動を撮影した彼の映像は、はからずも“パレスチナの現在”を克明に映し出す。
イスラエル軍による自爆攻撃を防ぐという名目でビリン村に築かれた「分離壁」は、村の耕作地を強制的に奪う結果に。
怒った村人たちは週末毎に非暴力のデモを続け、イマードのカメラもまた、それを記録する。
銃撃によって、事故によって、彼のカメラは何度も壊れる。
しかしイマードは、その度に新しいカメラを手に入れ、息子の姿、友人たちの闘い、そして、拡大していく入植の実態を見つめていく。
イマードの個人史的な映像は、パレスチナ人たちのありのままの声を届けた作品として、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭審査員特別賞・観客賞を皮切りに、サンダンス映画祭ワールドシネマ監督賞、シネマ・デュ・レエルルイ・マルコレル賞など世界の映画祭で受賞を重ね、各地で喝采を浴びた。
また、パレスチナ人のイマードとイスラエル人監督のガイ・ダビディとの共同作業によって誕生した作品であるという背景にも注目が集まった。
日本でもシアター・イメージフォーラムをはじめとするミニシアターで劇場公開され、自主上映の輪も広がっている。
壊された5つのカメラを前に、イマードは語る――

「一度傷つくと、その傷が治った後でも忘れない。
しかし、何度も傷つくと古い傷のことは忘れてしまう。
カメラはそれを忘れない。だから私は、傷を癒すために撮り続ける」。

【映像特典】
■日本版劇場予告編


(C)Alegria - Guy DVD Films - Burnat Films Palestine / 2011