事実は映画脚本よりも奇なり？ 映画のための過激なネタ作りが始まった！

【ストーリー】
アメリカ、ロサンゼルス。脚本家のマーティは新作の執筆が進まずに悩んでいた。「セブン・サイコパス」というタイトルだけで、登場人物も浮かばない。思わず酒に逃げる日々。そんなマーティに一緒に住む恋人カーヤはあきれ気味だ。しかし親友の売れない俳優ビリーだけは、マーティの才能を信じていた。何かと彼の世話を焼き、脚本のアイディア出しにも熱心だ。そして熱意のあまり、脚本のネタ集めのためにと勝手に「イカれた奴募集！」の広告を出してしまう。一方でビリーは、アルバイトで犬の誘拐業ならぬ拝借業を手伝っていた。金持ちそうな人間の犬を誘拐し、懸賞金付きで行方不明のポスターが貼られるころ、飼い主に返しにいき、礼金をもらうという仕事だ。営んでいるのは敬虔なクエーカー教徒のハンス。ビジネスは順調だったが、ある日ビリーが拝借してきたシーズー犬が、気性の荒い危険なマフィア、チャーリーの愛犬だったことから、彼らに追われる羽目になる。
同時に、マーティのもとにビリーが出した広告をみて、ウサギを抱えた不気味な男、ザガリアが訪ねてくる。「犯罪の被害者だった女性を助け、彼女と一緒にアメリカ全土の凶悪な連続殺人犯たちを殺しまくった。自分は正義の殺人犯だ」という。ビリーとハンス、二人を追うチャーリー、そしてザガリア…マーティの周りは期せずしてサイコパスだらけに。脚本を書くためのアイディアは溢れている…が果たして、「セブン・サイコパス」を書き上げるまで、マーティは生きていられるだろうか。