■ハイエンドモデルの後継機　リアルな音を再現
「illumination」の進化版として登場した「ILLUSTRIOUS」は、ナチュラルな低音とフラットな高音を追求するという基本コンセプトを継承し、音楽業界の要求に応えるために開発されました。
illuminationに搭載された11mmの特許取得済みダイナミックドライバーを基盤に、振動板や磁気回路の素材、精度に至るまで全てをブラッシュアップ。フロントキャビティの設計も見直され、結果として周波数帯域が広がり、非線形歪みが減少しました。さらに、中高音域のレスポンスもより滑らかで自然な音に仕上がりました。

■卓越した音響特性と優れた拡張性　11mm 特許取得済みダイナミックドライバー
数々のIEM製品を生み出してきた、試練を乗り越えた特許取得済みの11mmダイナミックドライバーは、常にトップクラスの安定した性能を誇ります。
高導磁率の素材を使用し、科学的な大容量磁気回路設計により、一般的な外磁式デュアル磁気回路を大きく上回る効率を実現しています。
さらに、経路を延ばしながら磁路への干渉を防ぐために、銅合金製の内部構造を採用。
固有周波数の調整が可能でありながら磁路に影響を与えない銅合金製の独立チャンバーを備えています。
ロングストロークとロングボイスコイルを備えたサスペンション構造により、正負両半サイクルの均衡を保ち、非線形歪みを抑制しています。
「ILLUSTRIOUS」では、このダイナミックドライバーの磁気回路の素材と製造技術がさらに進化し、新開発の振動板素材も採用されています。

■ta-C ダイヤモンドコーティング振動板
LCP（液晶ポリマー）を基材としたドームの頂部で、高いSP3結合率を持つta-C（テトラヘドラルアモルファスカーボン）層を形成し、従来のDLC（ダイヤモンドライクカーボン）よりも優れた剛性と内部減衰特性を実現しました。これにより、より滑らかで広がりのある高音域の再現が可能になりました。
エッジ部分には高減衰性のポリウレタンを採用し、低音域のダイナミクスと大振幅時の低歪みを確保しています。これら3種類の高性能素材を用いた振動板により、さらに優れた音質を実現しています。

■新たなフロントキャビティ構造により高音のバランスがさらに向上
ユーザーが求める直線的な音の広がりをする高音を再生するため、「ILLUSTRIOUS」では定在波と高周波回折の影響を抑える新たなフロントキャビティ構造を採用しました。
これにより、高音のバランスが一層整えられ、音色はさらに繊細で、豊かなディテールを表現します。