○精密な描写力と深遠なる重低音
ラディウスの豊かな低音再生技術を象徴するアイコン的な存在であるＶＯＬＴシリーズ。
音色の特性を表現した筐体のダイナミックな形状コンセプトを継承しながら、全体にしっとりとした質感のユニカラーをまとい、ハイグレードモデルとして新たな姿に生まれ変わりました。
ドライバーの構造や振動版の材質を一から見直し、ポテンシャルを最大限に引きだす独自のアコースティック構造を随所に取り入れることで、高次元のハイレゾ重低音サウンドに到達しました。

○グラフェンコートPEI振動版ダイナミックドライバー
PEI（ポリエーテルイミド）振動版のドーム部にグラフェンをコーティングしたダイナミックドライバーを搭載。
PEIは一般的なPETと比較して、密度が小さく軽量であり、内部損失が大きいため優れた音響特性を示します。
さらに、ドーム部には優しくしなやかで、ダイヤモンドを超える強度を持つグラフェンをコーティングすることで、ローリングなどの偏った振動を抑制すると共に、伝搬速度を向上させ、繊細に伸びる高音とトランジェント特性に優れた、切れのある艶やかな中低音を再生します。

○アコースティックダンピングオプティマイザー
音を劣化させることなく送り出すために、TPE製のダンパー部品を搭載。
アコースティックダンピングオプティマイザーは、音波の伝達経路であるフロントハウジングの内部空間の容積を最適化し、肌に近い硬度のTPE素材により、音質に悪影響を及ぼす経路内での不要な反射を軽減します。
さらに、ドライバーユニットからポート出口までを同一直線上に配置するアキシャル（同軸）構造を採用することで、音波のロスを極限まで抑え、ドライバーユニットのポテンシャルを最大限に引き出します。

○レゾナントティンバースカルプター構造
音響工学の原理に基づき、効果的に音質を調整するために、レゾナントティンバースカルプター構造を採用。
緻密に設計されたチャンバーとエアダクトを備えたバックハウジングは、ドライバーユニット背面で発生する気流によって「ヘルムホルツ共鳴」を誘発し、その共振周波数を活用したチューニングを施すことで、特に高音域における伸びやかな響きと固有の音色を実現しました。

○高純度単結晶銅導体ケーブル
純度99.9999%（6N）以上の単結晶銅導体を使用した着脱式のMMCXコネクタケーブルを採用。
単結晶銅は、特別な鋳造方式により音声信号伝送方向の結晶粒界（結晶同士の隙間）をなくし、不純物の混入等を低減した導電性に優れる極めて純度の高い導体です。
一般的なTPC（タフピッチ銅）と比較して、伝送ロスが少なく、高いS/Nを誇り、出力される音声の解像度の向上が期待できます。

○ディープマウントイヤーピース
一般的なイヤーピースと比較して耳のより奥の広いエリアでフィットする独自形状により密閉性が向上。
豊かな低音再生とイヤホン落下防止を両立する極めて安定した装着感を実現します。
○アジャスタブルポート
イヤーポートに設けた突起により、イヤーピースの装着位置を２段階で調節可能です。
人それぞれ異なる耳の形や大きさに柔軟に対応し、快適な装着感で音楽を楽しむことができます。